2011年6月14日火曜日

スマートフォンのアプリとWeb

実は自分、本業の方はウェブ系なんです。
で、まぁHTML5とかの研究をしばらくやっていまして、
今日はその辺と絡めて現状をつらつらと述べてみようと思います。


スマホの普及率は半端ない。
※スマートフォンの略称「スマホ」はだいぶ定着したようです。

色々数字が出されていますが、どれを引用してもすぐ陳腐化しますので
ここではあえて出しませんが、ケータイユーザーを逆転する日は近いでしょう。

そして、スマホは色々な特徴を持っていますが、特に大きなポイントは
「ウェブ閲覧しやすい」という部分ではないでしょうか。

これによって、ウェブへのアクセスチャンスが大幅にあがるはずなんです。

だから、コンシューマ向けのサービスを展開する企業はビジネスチャンスを探りますし、
我々の様な業界の人間はブームを作るように盛り上げます。

人気と盛り上がりが相まってこの状況。

ただフィーチャーフォン(ガラケー)へのふり戻しもあると思います。
実際、フィーチャーフォンの方がユーザビリティに優れている機能だってありますし、
キャリア主導のビジネスモデルは供受双方にとって都合が良いものでもあります。

実際、iPhoneからフィーチャーフォンに機種変する方をショップで見かけました。

ただ、その方もiPhoneはSIMなしで使い続けるようでした。


僕は恐らくどちらかが勝つとか負けるとかではなく、属性やシーンで使いやすい方を
選択して使い分ける世の中になるのではないか?と考えています。

ある人はスマホだけ。
またある人はフィーチャーフォンとタブレットPC、みたいに。


とまぁ、前置きが長くなりましたが本題に入ります。

提供側はなんとか消費者にリーチしようと手段を考えます。

現状、その手段は「アプリかウェブか」という事になっています。

(以下はセキュリティの話は度外視しますね。現状、どの方法でも
絶対安全はないので)

課金や密着度を考えるとアプリの方がちょっと有利になります。
最も大きな違いは速度が速いので、処理の大きいサービスを
提供できますし、まぁとにかく何でも出来ます。

ただ、問題が2つ。

・最低OS毎にアプリを作らなければならない。
・インストールさせるまでが大変。


で、ウェブだとどうなるかというと、スマホは基本的にPCと同じ
技術で作ったコンテンツなら見れます。なので一つ作れば
リーチ出来る消費者は非常に多く、また検索エンジンから
集客する事が出来ます。検索エンジン対策を行う等、努力する
部分も確立されています。

ただ、処理が遅い事と、障壁の少ない課金の仕組みを提供
するのがとても困難であるという問題があります。

検索でちらっと来た人はなかなかお金を払ってくれません。
クリック数が一つ増えるだけで、コンバージョン(ここではお買い上げ)
が大きく下がるというのは業界の常識。


そこで、以下のような考え方が主流になっています。
「ウェブで集客し、アプリダウンロードへ誘導する」


まぁ、これはこれで良いのですが、やっぱりアプリは面倒ですし、
アプリはがっつり機能を追求して欲しい!という思いもあって、
今話題(?)のHTML5の可能性についてお話したいと思います。


ウェブアプリという考え方があるのですが、HTML5の様な
新しい機能を使ってウェブ上でアプリ風に作りこんでしまおう
というものです。そのフレームワークとして「jQuery Mobile」など
があります。

jQuery Mobileについては他の方にお譲りするとして、そういう
考え方が生まれてしまうほどHTML5は強力な機能を備えています。

・SQLによるclient side data storage
・svgタグやcanvasタグによる充実した描画機能
・CSS3の細やかな装飾
・動画や音声の再生を行うタグ
・大幅に拡充された入力要素
・ユーザー操作に関するタグ

やはりCSS3の装飾やデータストレージが大きな機能ですかね。
(CSS3はとても大きな話題なのでここでは割愛)
また、今までJavaScriptで書いていた機能がタグで実現できる
物も多くなるので、スピードアップもできちゃいます。

またさらに、ウェブフォント(iPhoneでは使えないですが)のような
機能を組み合わせれば、アプリでは難しい表現を行えるように
なります。今、自分も勉強会と称して雑誌やチラシのデザインを
ウェブに起こして遊んでます(笑)


しかし、これも万能とはいかず、OSによって書き方や対応範囲が
違っていたり、またバージョンによっても違ったり(特にonResizeの
時のwindow.orientationがひどい!)するので、完全にワンソースとは
言えないのが現状です。

とはいえ、アプリに比べて圧倒的に汎用性が高いのは間違いない
ですし、ビジネスモデルによっては主役になりうる可能性は確実に
秘めています。皆が苦労しているフリーミアムとマネタイズの解決策
に期待ですかね。


後は小さい声で言いますが、そのうちリリースされる弊社ソリューション
に期待するという手もあるかも。

http://www.x-fit.jp/

あえてリンクにはしねっす。

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