2013年8月13日火曜日

ど素人が憲法改正案を読んでみた その1

完全にカテゴリ違いですが、大して読者もいないだろうし好きにやります。

一、日本国民として知らなかったじゃ済まないだろう憲法改正。素人なりに読んでみました。違いに着目してどんなもんか考えてみたいと思います。

ちなみに僕は理想主義よりは現実主義寄りです


【前文】
ここはごっそり変わっているので、僕の観点で抜けた表現や加わった表現をピックアップします。

まず以前の前文は「政府の行為によってふたたび戦争の惨禍が起ることのないやうにする」という表現がありましたが、これが「平和主義」や「諸外国との友好関係を増進」、「世界の平和と繁栄に貢献する」という表現に変わったように見受けられます。

政府が戦争行為を起こさないという直接的な表現を削りたかったのかなぁと感じました。場合によっちゃ打ちますって。理想主義的なところからの脱却を目指していることを感じさせられました。


次からは全く別の文章になっています。今までの前文の特徴として「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」や「いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国無視してはならないのであつて…この法則に従ふことは…各国の責務であると信ずる」とあるように、言ってしまえば国家の性善説に基づいて平和を保つという「崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」となっています。

これに対し、改正案は「国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り…」や「…美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる」とあり、まとめると規律ある自由の元、世界の平和と繁栄だけでなく、国の資産と繁栄も積極的に守りますという感じになっていると思いました。

まぁ安倍さんが普段から言ってる事ですよね。しかしあらためて読むと今の日本国憲法の前文は凄い内容ですね。色々な意味で。


【第一章 天皇】
改正案では天皇を象徴と記述する前に「日本国の元首であり」としています。

感情論では色々ありそうですが、これは総理大臣は「首相」であり、外交時に他国の元首より下となるため不利になる事もあるのかなと思いました。とはいえ、この後の条項で天皇は国政に関する権能を有しないとあるので(拡大解釈しない限りは)使いにくいカードだとは思うんですが。


次に国家国旗を「君が代」と「日章旗」と定め、国民がこれらを「尊重しなければならない」とした条項が新設されています。ただ日教組というだけではないでしょうが、明確にすべきというメッセージもあるのでしょう。

この後国事行為や摂政についての条項が削除されて、摂政の条文は7条に記されています。


また、新たに天皇の行う行為に国・地方自治体・公共団体が主催する式典への出席などが追加されています。



次は9条ですし、長くなるのでいったん切ります。

右派にとっては「明確にして当たり前」「国として当然目指すべきところ」であり、左派としては「今まで機能してきた理想を崩す愚かな行為」「過去の苦い経験に学ぼうとした先人の知恵を冒涜する内容」といったところなんでしょうか?

これだけで永遠に議論が終わらなそうな内容ですが、次回は9条以降について考えてみます。


あー、僕ですか?ここまでの内容なら

「別に変えても変えなくてもいいけど面倒なら変えなくてよくね?」

って感じですかね。怒られそうだ(笑)


→次回 ど素人が憲法改正案を読んでみた その2

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